12月7日(月)に柳瀬川と水谷田んぼの生きもの調査を行いました。
河川敷には工事車が走るための鉄板が敷かれています。
そのすぐ脇にヒドリガモが沢山日向ぼっこしていました。
写真に写っているだけでも43羽います。
驚いたことに、鉄板の上をダンプカーがガタガタと通っていってもピクリともせずに、何事もないような感じでいます。河川敷の草を食べているものもいます。
それではと、我々も河川敷に降りてみましたが、多少警戒しているものの逃げません。
ヒドリガモのオスとメスです。
こちらは、オスの集団です。
河川敷での観察です。
河川敷の水際には、ミニトマトが沢山花が咲き、実がなっていました。
上流から実が流れ着いて芽が出るんでしょうね。
赤くなっていて、すぐに食べれそうなものまでありました。
河川敷だけかと思ったら、蔭になって見えなかった水際にも沢山いて、川に近づくと一斉に飛び立ちびっくりしました。
一旦飛び上がっても、暫くするとまた戻ってきます。
河川敷の観察を終えて、土手に登ってくると、工事中の為土手の上は通れません。
今まで、網のフェンスだったところに、コンクリートの壁を積み上げていました。
2016年8月22日に台風で、志木市内に水があふれたときの柳瀬川です。
フェンス下のブロックギリギリまで水が来ています。
反対側の左岸では、排水溝から逆流して水が溢れていました。
昨年の19号でも、同じようなところまで増水していました。
高橋の下を覗いてみると、水位がかなり下がっている様子が分かります。
いつもと同じコースを観察していきます。
調節地の工事が行われていて、調節地の縁となる部分に土が重機で盛られていました。
工事の関係もあるのか、田んぼには鳥がほとんどいません。
ハクセキレイがいましたが、我々の行く先をどこまでもトコトコと歩いていてくれました。
例年だと、田んぼには、少し水が溜まっているところがありますが、今年は、完全に乾燥した状態で、あまり生きものがやってくる状態には見えませんでした。
水谷田んぼの水路に何かいるかと思って覗いてみると、いつものようにカルガモがいました。
今回は、枯草に隠れて見つけにくい状態でした。
タシギがいるかと更にしっかり見てみましたが、見つかりませんでした。
後方で、大きな声がしたので聞いてみると大きな芋虫がいるという様でした。
後日、写真で見させてもらいました。
どうやらスズメガの仲間の幼虫の様です。
いつものウメの木を丁寧に見ていくと、モズのはやにえがありました。
これはコウロギでしょうか。
こちらは、カエルです。
偶然だろうか、同じ部分を枝に挿していました。
いつもこの梅の木に挿してあるんです。
ここから、土手に戻ります。
歩いていると、前方左側の田んぼから空を飛んで、右手のカヤの中にオスのキジが飛んでいきました。
この田んぼは、調節地の整備と、富士見橋から浦和所沢バイパスに抜ける道路工事の関係で、かなりの緑地がなくなります。かわいそうだが、キジは棲みにくくなるでしょうね。
いつまでもいてもらいたいのだが。
左岸の土手の手前で、枯れたオオブタクサの中から虫を捕っている人に出会いました。
この虫は、釣りの餌にするそうです。
この辺りのカヤもキジにとっては、大切な棲み処なんですが。
富士見橋から、川を覗いてみると、魚の群れを見ることができました。
この魚を上から見ていると、カワセミが橋の下を潜って下流に飛んでいきました。
すぐ下を飛んでいく、カワセミの青がとてもきれいでした。
とても収穫の多い生きもの調査でした(青木明雄)